木乃家の長男・秋人が八年ぶりに帰郷を果たした。大怪我を負ったという顔は一面包帯で覆われている。その二日後、全く同じ外見をした“包帯男”が到着、我こそは秋人なりと主張する。二人のいずれが本物ならんという騒動の渦中に飛び込んだ大川戸孝平は、車のトラブルで足止めを食い、数日を木乃家で過ごすこととなった。日頃は人跡稀な山中の邸に続発する椿事。ついには死体の処理を手伝いさえした大川戸は、一連の出来事を手記に綴る。後日この手記を読んだ進藤啓作は、不可解な要素の組み合わせを説明づける「真相」を求めて、ひとり北辺の邸に赴く。
(「BOOK」データベースより)
八年間音信不通だった木乃家の長男が二人帰ってきた。 一面包帯で覆われた顔の両者は、 互いに自分こそ本物と主張して譲らない。 日頃は人跡稀な山中の屋敷に続発する椿事はやがて殺人に発展、 いかなる収斂を見せるか?